シラバス詳細

シラバスカテゴリー
科目コード
学年
開講期間
開始時限
修了時限
大学
科目名
単位数
曜日
募集時期

宗教に見る人間の尊厳1

開設大学 南山大学
科目コード 294409
担当教員 佐藤 啓介(人文学部准教授)
学年配当 2年, 3年, 4年
単位数 2単位
曜日 火曜, 金曜
開講期間 春学期
開講時間割1 3限 13:30 ~ 15:00
教室 M2教室
募集定員 5
募集時期 4月
開講期間 6/7~7/28
講義概要 【副題】
悩みと苦しみの宗教史

【授業概要】
この授業は講義形式で行われる。
人は自らの弱さや道徳的な悪さに悩んだり、幸福を願ったりするなかで、時に宗教を信じてきた。そして、そのなかで救われたと感じたり、また逆に、かえって悩み苦しむこともあったが、その体験のなかで自分を超えたもの(神や仏)にわずかなりとも出会った、と信じてきた。こうした宗教体験のなかには、「弱さ」や「悪さ」、「無力さ」といったかたちで、人間の「負の側面」が様々にあらわれている。だが、おそらくそれらは恥じるべき負の側面ではなく、人間が人間である以上まぬがれない、本質的な要素であり、それらもまた「人間の尊厳」を裏側から構成している重要な要素のはずである。宗教とは、人間の尊厳をその(できれば見たくない)負の面という裏側から照らし出す入口ではないだろうか。
こうした問題意識から、本講義では、宗教の「ありがたい教え」を説くのではなく、等身大の「悩み」や「苦しみ」をもって宗教と関わった人々の体験や思想を西洋・東洋を問わず取り上げ、その体験のなかに鈍く蓄積している人間の尊厳と呼びうるものを掘り起こしていきたい。

【到達目標】
1. 悩みや苦しみを中心とする多様な宗教現象・宗教思想を学ぶことで、人間の弱さや悪さを考えることの意義を理解する
2. 人間の弱さや悪さという裏面から照射される、人間の大切さ、人間の尊厳とは何かを理解する

【授業計画】
1. イントロダクション: 何を宗教から学ぶのか
2. 宗教・悩み・苦しみ
3. 悪と欲望の悩み(1) 分かっているのにやめられない
4. 悪と欲望の悩み(2) 悪い自分に言い訳したい
5. 悪と欲望の悩み(3) どうしたら善くなれるのか分からない
6. 不幸の苦しみ(1) なぜ自分だけがこんな目に遭わないといけないのか
7. 不幸の苦しみ(2) 苦しいうえに孤独でつらい
8. 弱さと無力さの悩み(1) 自分の弱さを見たくない
9. 弱さと無力さの悩み(2) 自分だけがこんなにも無力なのか
10. 生きることの苦しみ(1) 他を犠牲にしないといけないのがつらい
11. 生きることの苦しみ(2) 人に負い目を感じてつらい
12. 生きることの苦しみ(3) みんな死んでつらい
13. 信じることの悩み(1) 信じればいいというけど、何も信じられない
14. 信じることの悩み(2) 信じることはただの思い込みではないのか
15. 宗教からみる、弱さや悪を抱えた人間の尊厳

【授業時間外の学習 (準備学習等)】
講義で紹介する本や配布した資料をじっくり読み、また自分の関心に応じて参考図書に目を通してください。
テキスト・参考文献 資料を配布します。
【参考文献】
佐藤啓介『死者と苦しみの宗教哲学』、晃洋書房、2017年
試験・評価方法 レポート60%(2,000字程度)、講義内で数回実施する小テスト40%で評価します。
別途必要な経費
その他特記事項
科目名(英語) Human Dignity in Religion
その他 <お問い合わせ先>
 南山大学・教務課
 tel.  :052-832-3117
 メール:n-kyomu@nanzan-u.ac.jp

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