シラバス詳細

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科目コード
学年
開講期間
開始時限
修了時限
大学
科目名
単位数
曜日
募集時期

家族法

開設大学 名古屋経済大学
科目コード 293705
担当教員 近藤 久雄(法学部教授)
学年配当 3年, 4年
単位数
曜日 金曜
開講期間 後期
開講時間割1 2限 11:10 ~ 12:40
教室 未定
募集時期 4月, 9月
開講期間 9/21~1/23
講義概要  憲法第24条の『個人の尊厳と両性の本質的平等』の精神を具体化した現行家族法は、50年余りを経過しましたが、現在、大きな変化の中にあります。96年2月に公表された「民法改正要項案」では、(1)男女間に区別のある婚姻最低年齢を18歳とする、(2)女性についてのみ適用される再婚禁止期間の短縮、(3)選択的夫婦別氏の導入、(4)離婚原因の明確化(積極的破綻主義を導入し、5年の別居で離婚を認める)、(5)非嫡出子の相続分の同等化など、があげられています。さらに、人工授精子、体外受精子を含めた、子の法的地位の安定のため、家族法の改正が論議されています。
 改正の前提には、価値観の多様化した社会にあって、家族をめぐる状況が変化してきたことがあげられます。高学歴化、共働きの増加、晩婚化、少子化、高齢化、離婚の社会的承認、生殖医療技術・遺伝子解析技術の発達などが、それです。この前提にたって、改正論議が行なわれていますが、このような問題は基本的には家族というものがどうあるべきか、ということにかかっているといえます。
 本講義では、家族の一人一人が個人として尊重され、男女が伝統的な役割分担にとらわれず、対等な立場で生活できる家族社会を作ることを考えてもらえればと思います。
講義の進め方
 事例問題を中心に講義を進めますので、多少の法的基礎知識を備えている必要があります。夫婦別氏、生殖医療と親子関係などについては現状をビデオで見てもらい法的問題を検討する予定です。
 適宜出席を採り、講義の途中にクイズ(小テスト)を実施することがあります。
 関連条文を参照しながら講義をしますから、六法は必ず持参して下さい。
質問への対応
 質問には随時対応します。また、ゆっくり話をしたい場合には、オフイスアワーを利用して研究室を訪ねて下さい。

1.家族法の理念と家族法改正の動向
2.婚姻(1) なぜ法は結婚に介入するのか。婚姻の成立
3.婚姻(2) 非婚(事実婚・同性・同棲)カップルの保護
4.婚姻(3) 夫婦の氏、夫婦の財産関係
5.離婚(1) 婚姻の解消・離婚の方式
6.離婚(2) 離婚原因 破綻主義離婚の考え方(諸外国の立法例を参考に)
7.離婚(3) 夫婦の財産関係の清算
8.実親子関係(婚内子)
9.実親子関係(婚外子)、養親子関係、生殖医療による子
10.相続(なぜ相続という制度が認められるか)相続制度の歴史と現代の相続
11.相続人と相続分 代襲相続
12.特別受益者の相続分 寄与分
13.遺言 自筆証書遺言・公正証書遺言・秘密証書遺言、公序良俗違反の遺言
14.遺産分割
15.遺留分 遺留分減殺請求権
テキスト・参考文献 テキストは指定しませんが図書館等で参考書は必ずチェックして下さい。
(参考書)
二宮周平『家族法 第4版」(新法学ライブラリ9) 新世社
 親族と相続に関する基本的な法制度を中心に、判例、戸籍席例などの取り扱い、主要な争点に関する学説をまとめた教科書です。著者の研究者としての主張(家族を個人の幸福追求の場、自己実現を支援する場として捉え直す。勿論他人への配慮を伴ったうえで)がよくあらわれた本です。この点を理解したうえで読んで下さい。
『民法IV補訂版親族・相続』東京大学出版
 判例をもとに具体的な事例を作成し、この事例をもとに問題提起をして、解決方法を検討するという形式をとっているので、わかりやすくよみやすくなっています。特に相続分野の、著者の専門分野からの指摘は参考になります。そろそろ新版がほしいところですが。
水野 紀子編『民法判例百選3 親族・相続』 (別冊ジュリストNo.225) 有斐閣
 家族法の代表的な判例を100件、収録してます。講義に出て来た判例は必ずチェックして下さい。
試験・評価方法  期末試験により評価します。評価を受けるには授業の3分の2以上の出席が必要です。遅刻は30分までとします。以後も入室は認めますが、出席にはなりません。2回の遅刻で1回の欠席となります。受講態度・クイズの点数を考慮しますから、欠席すれば当然不利になります。
別途必要な経費 なし
その他特記事項
科目名(英語) Family Law(Law of Relatives)

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