シラバス詳細

シラバスカテゴリー
科目コード
学年
開講期間
開始時限
修了時限
大学
科目名
単位数
曜日
募集時期

研究各論(世界経済論)

開設大学 愛知県立大学
科目コード 220526
担当教員 山口 雅生(外国語学部准教授)
学年配当 2年
単位数 4単位
曜日 月曜
開講期間 通年
実施形式 未定
開講時間割1 4限 14:30 ~ 16:00
教室 長久手キャンパス
募集時期 4月
開講期間 4/8~8/4
10/3~2/4
講義概要 【前期】
戦後世界経済の発展と、WTO自由貿易体制の現状と課題
①自由貿易のメリットとデメリットを理解する。②現在の自由貿易を支えるWTO体制の特徴と矛盾点を理解し、今後の自由貿易の在り方を考えられるようになる。
現在、TPPに象徴されるように、財・サービスの貿易の自由化をより広い経済圏で進めていく政策が採用されている。市場競争の共通ルールをできるだけ広い地域で設定されることで、市場競争がさらに促進され消費者にはより多種多様な製品選択が可能となる。しかしそこにはその競争の優劣によって所得の配分を決めていくというシステムを前提としているために、市場の評価を受ける者は所得が多く配分されるが、市場の評価を受けない者は所得が少なく配分される。ブレトンウッズ体制時代やWTOが発足するまでは、このような国際的な市場競争はある程度管理されていると同時にケインズ的な福祉国家主義政策によって社会保障制度が確立されて、国民全体として所得が成長しその分配も適切に配分され、人々の安定的な生活が保障される仕組みがあった。しかし、ブレトンウッズ体制が崩壊し同時に先進各国の経済成長率が鈍化するもとで、ケインズ的な福祉国家主義政策から新自由主義的政策へと転換が進み、貿易の自由化の進展と社会保障制度の後退が生じた。また旧共産圏諸国の市場経済化と1995年のWTOの発足以降、ますます市場原理主義的な考え方に傾倒しつつある(最近のブレクジットやトランプ政権の誕生は、市場原理主義とは違った新たな流れではある)。そのような中で、現在はグローバルな市場競争に取り残されるならば人々の生活が脅かされる不安が高まっており、厳しい生活を強いられる人が増え、市場原理主義的な経済システムへの矛盾にも目が向けられつつある。
 世界経済論(前期)では、戦後の世界経済の発展を概観しながら、現在の自由貿易システムを支えるWTO=GATT体制について、詳しくみていく。
 また自由貿易の利益を説明する経済学の考え方(貿易理論)を分かりやすく説明し、その考え方の前提条件が実際に満たされているのかどうかを検討するとともに、自由貿易によって利益を得る人と不利益を被る人がいることを説明する。農業や環境は、単なる経済的利益にとどまらず、私たちの豊かな自然や住環境を提供してくれており、貿易の自由化によってそれが脅かされると経済的利益以上の損失が生まれる可能性があることもみていく。また現在の貿易は、多国籍企業の直接投資行動や海外生産によっても拡大しており、その特徴について統計も含めてみていく。
 最後に、WTO体制と自由貿易の矛盾点について、その制度的な問題、グローバルインバランス、所得分配の観点からみていきながら、ブレクジットやトランプ政権誕生の背景や今後の自由貿易の在り方を考える。
【後期】
世界経済の歴史、現在、未来
世界経済の貿易の広がりとそれを支える諸制度の歴史と現状を理解し、今後の世界経済の展開を考えられるようになる。
現在、TPPに象徴されるように、財・サービスの貿易の自由化をより広い経済圏で進めていく政策が採用されている。市場競争の共通ルールをできるだけ広い地域で設定されることで、市場競争がさらに促進され消費者にはより多種多様な製品選択が可能となる。しかしそこにはその競争の優劣によって所得の配分を決めていくというシステムを前提としているために、市場の評価を受ける者は所得が多く配分されるが、市場の評価を受けない者は所得が少なく配分される。ブレトンウッズ体制時代やWTOが発足するまでは、このような国際的な市場競争はある程度管理されていると同時にケインズ的な福祉国家主義政策によって社会保障制度が確立されて、国民全体として所得が成長しその分配も適切に配分され、人々の安定的な生活が保障される仕組みがあった。しかし、ブレトンウッズ体制が崩壊し同時に先進各国の経済成長率が鈍化するもとで、ケインズ的な福祉国家主義政策から新自由主義的政策へと転換が進み、貿易の自由化の進展と社会保障制度の後退が生じた。また旧共産圏諸国の市場経済化と1995年のWTOの発足以降、ますます市場原理主義的な考え方に傾倒しつつある(最近のブレクジットやトランプ政権の誕生は、市場原理主義とは違った新たな流れではある)。そのような中で、現在はグローバルな市場競争に取り残されるならば人々の生活が脅かされる不安が高まっており、厳しい生活を強いられる人が増え、市場原理主義的な経済システムへの矛盾にも目が向けられつつある。
 世界経済論(前期)では、世界経済と貿易の広がり、そしてそれを支える諸制度を丁寧にみていきながら、どのような議論と経緯で、現在のWTO体制に至ったのかを、主に先進国の観点から概観する。また国際通貨の歴史についても概観する。さらに今後の市場競争の展開がどのように進んで行くのか、主要産業と生産技術の変化を軸にみていく。
テキスト・参考文献 授業中に随時文献を紹介しますが、次の文献の一部の議論は講義に取り入れる予定です。『経済のことが基礎からわかる本』山口雅生著、『グローバル化経済の構図と矛盾』菊本義治他著、『グローバル化時代の日本経済』菊本義治他著
試験・評価方法 期末試験(80~90%)、授業への貢献度(10%)、必要に応じてレポート(10%)を課すことがある。
別途必要な経費 特になし。
その他特記事項 講義の内容をノートに書き留めることが望ましい。
「政治・経済研究入門」を履修しておくことが望ましい。
日頃より経済ニュースに親しむ。
参考文献や配布した資料・講義ノートに目をとおす。
講義の中で出される問題提起や質問について、じっくり考えながら復習する。
科目名(英語) Lecture(Wold Economy)
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