禅の思想Ⅰ-Ⅰ
開設大学 | 愛知学院大学 |
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科目コード | 241015 |
担当教員 | 清野 宏道(文学部講師) |
学年配当 | 2年, 3年, 4年 |
単位数 | 2単位 |
曜日 | 火曜 |
開講期間 | 春学期 |
実施形式 | 対面 |
開講時間割1 | 2限 11:10 ~ 12:40 |
教室 | 日進キャンパス |
募集定員 | 若干名 |
募集時期 | 4月 |
開講期間 | 4/5~7/22 |
講義概要 | 本講義では、日本曹洞宗の開祖である道元(1200~1253)の生涯と思想について学びます。道元が生きた鎌倉時代は、政権の変動、政治の主導権争い、それに伴う世情の不安が日常的に生じており、混迷極まる世の中でした。こうした時代のただ中にあって、道元は自らの理念を追求し、従来の仏教にはない独自の世界観を確立してその思想を宣揚しました。それはいったいどのようなものであったのか。道元はどのように仏法を、そして世界を見ていたのか。 本講義では、このような点を中心として、道元の生涯、思想的な特色、その思想が形成された背景などについて理解を深めます。 道元思想は、およそ800年前に説かれたものであるにもかかわらず、時代を経て、現代にも受け継がれています。著名な撰述として『正法眼蔵』がありますが、この書は、いつ読み返してみても新たな発見があります。そして今の混沌たる社会にも活きる視点が示されています。道元のまなざしは、これからの社会情勢にも影響し得る大きな指針となる可能性を秘めています。 講義では主に道元の前半生を扱います。内容は凡そ以下の通りとなります。 1. イントロダクション:道元の時代 2. 鎌倉諸宗①:鎌倉仏教の特色 3. 鎌倉諸宗②:浄土宗・浄土真宗 他 4. 鎌倉諸宗③:日蓮宗・臨済宗 他 5. 道元の出家 6. 比叡山での修学①:日本天台宗の特色 7. 比叡山での修学②:道元と本覚思想(1) 8. 比叡山での修学③:道元と本覚思想(2) 9. 比叡山から建仁寺へ 10. 入宋弘法①:道元の見た宋代禅 11. 入宋弘法②:如浄との邂逅 12. 入宋弘法③:如浄の教え(1) 13. 入宋弘法③:如浄の教え(2) 14. 帰国と興聖寺の建立 15. まとめ 多角的な視点からのアプローチによって、宗教文化の領域における課題発見力・文献学的研究の基礎力を養い、多様な分野における主体的な研究姿勢を身につけていただきます。 なお、本講義は「禅の思想Ⅰ-Ⅱ」と一連の内容となっています。 |
テキスト・参考文献 | 毎回資料を掲示して講義を進め、各セクションの終了ごとに使用した資料をteamsに掲載します。参考文献は、必要に応じて指示します。 |
試験・評価方法 | 平常点40%、期末試験60% |
別途必要な経費 | 特になし |
その他特記事項 | 特になし |
科目名(英語) | Zen Thought Ⅰ-Ⅰ |
使用言語 |