共生人間論Ⅰ(ブッダと法然)
開設大学 | 東海学園大学 |
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科目コード | 242902 |
担当教員 | 南清隆 |
学年配当 | 1年 |
単位数 | 2単位 |
曜日 | 金曜 |
開講期間 | 前期 |
実施形式 | 対面 |
開講時間割1 | 1限 09:00 ~ 10:30 |
教室 | 三好キャンパス 教室は初回講義時に教務課にて連絡 |
募集定員 | 15 |
募集時期 | 4月 |
開講期間 | 4/6~7/23 |
講義概要 | 【授業概要】 21世紀は共生の世紀といわれる。しかし、世界情勢や国内の諸問題を見るとき、また自然環境の破壊や汚染の状況を見るとき、あまりにも反共生的な現実に溢れている。こうした現実を真正面から見詰め、その背景にある思想・価値観を捉え直す。これからの人類の生き方を仏教の開祖ブッダ・浄土宗の開祖法然の生涯と思想を踏まえながら、仏教理解とあわせて本学の教育理念、人材養成の根幹でもある「共生」と「勤倹誠実」の理解を深め、また、SDGs中に掲げられた平等や平和という項目も視野に入れながら、本学で学ぶ意義を主体的に捉えることをめざす。なお、本講義中に「東海学園の歴史と共生」と題して自校教育を実施する。 【到達目標】 ①我々の置かれている現実を見つめることができる。 ②その背景にある考え方を取り出すことができる。 ③本学で学ぶことの意義と建学の精神が理解できる。 ④ブッダと法然の生涯と基本思想が理解できる。 ⑤人間形成の仕組みを行為と心の観点から理解できる。 【授業計画】 第1回:(イントロダクション) 受講にあたっての留意点①聞く態度を養う。②よく考えること。③ノートを用意する。など受講にあたっての留意点と授業の進め方、評価の方法について説明。 予習 次回からの「自校教育」に備えて、建学の精神と沿革等を理解しておく。(30分) 第2回:建学の理念(「共生」「勤倹誠実」)の解説 「共生」の基本的な意味概念の変遷 「勤倹誠実」の意味 建学の理念の理解に資するための学園の歴史と沿革について(自校教育) プロローグ 復習 「共生」と仏教の関連性を確認しておく。(30分) 第3回:「共生」理解に資するための学園の歴史と沿革について(自校教育) 「東海学園」の歴史的発展の推移 「東海学園大学」の開学から現在まで 予習 日常生活で「共生」を実感する場面を考える。(30分) 第4回:「共生」についての概略 1 「共生」という語の初出 仏教典籍での意味概念 椎尾弁匡師の「共生会」運動と社会的広がり 復習 「共生」の歴史的変遷を纏める。(30分) 第5回:「共生」についての概略 2 歴史的推移を経た現代社会における「共生」 復習 「共生」の現代的意義を確認する(30分) 第6回:共生理解のために (1)ブッダの生涯と思想 1 共生思想の基底に流れる仏教の開祖であるブッダの生涯を通して、仏教の基本的立場と共生思想の考え方との関係性を探る。 Ⅰ 仏教興起時代の社会事情 復習 「共生」の思想的基盤が仏教にあることを知る。(30分) 第7回:共生理解のために (1)ブッダの生涯と思想 2 共生思想の基底に流れる仏教の開祖であるブッダの生涯を通して、仏教の基本的立場と共生思想の考え方との関係性を探る。 Ⅱ ブッダの生涯の事情 復習 ブッダの生涯の事跡を知る。(30分) 第8回:共生理解のために (1)ブッダの生涯と思想 3 共生思想の基底に流れる仏教の開祖であるブッダの生涯を通して、仏教の基本的立場と共生思想の考え方との関係性を探る。 Ⅲ 仏教の基本的立場 復習 仏教の基本的立場に関わる用語を確認する。(30分) 第9回:共生理解のために (1)ブッダの生涯と思想 4 共生思想の基底に流れる仏教の開祖であるブッダの生涯を通して、仏教の基本的立場と共生思想の考え方との関係性を探る。 Ⅳ 歴史的展開と変遷 復習 大乗仏教の考え方を理解する。(30分) 第10回:共生理解のために (1)ブッダの生涯と思想 5 共生思想の基底に流れる仏教の開祖であるブッダの生涯を通して、仏教の基本的立場と共生思想の考え方との関係性を探る。 大乗仏教と共生 復習 「共生」が仏教思想と深く関わることの意義を確認しておく。(30分) 第11回:共生理解のために (2) 法然の生涯とその思想 1 真に日本的風土に適応した鎌倉新仏教のパイオニアである浄土宗の宗祖法然上人の生涯と思想を通して、共生を考える。 Ⅰ-1 日本仏教史上の法然の位置 日本仏教の歴史的変遷(1) 復習 日本における仏教の受容と展開(前半)を理解する。(30分) 第12回:共生理解のために (2) 法然の生涯とその思想 2 真に日本的風土に適応した鎌倉新仏教のパイオニアである浄土宗の宗祖法然上人の生涯と思想を通して、共生を考える。 Ⅰ-2 日本仏教史上の法然の位置 日本仏教の歴史的変遷(2) 復習 法然出現以降の日本仏教の変革を知る。(30分) 第13回:共生理解のために (2) 法然の生涯とその思想 3 真に日本的風土に適応した鎌倉新仏教のパイオニアである浄土宗の宗祖法然上人の生涯と思想を通して、共生を考える。 Ⅱ 法然の生涯 復習 鎌倉新仏教の革新性と「共生」との関連を確認する。(30分) 第14回:共生理解のために (2) 法然の生涯とその思想 4 真に日本的風土に適応した鎌倉新仏教のパイオニアである浄土宗の宗祖法然上人の生涯と思想を通して、共生を考える。 Ⅲ 法然の思想と共生 復習 現代へとつながる仏教の展開と「共生」の意義を知る。(30分) 第15回:共生人間論Ⅰ(ブッダと法然)」のまとめ これまでの講義内容をノートに基づいて確認する。 復習 試験に備えてこれまでの講義内容を確認し、課題を探る。(60分) 【授業方法】 ①ノート講義(必ずノートを用意する。適宜提出を求める)。 ②提示された課題について翌週までにレポートしてくる(授業内で解説する)。 ③各回の内容に沿ったレジュメを、UNIVERSAL PASSPORTを通じて配布する。 |
テキスト・参考文献 | 〔テキスト〕特に使用しない。 〔参考図書〕東海学園大学と浄土宗/ともいき |
試験・評価方法 | ①受講態度(20%)②課題提出(20%)③ノート(10%)④定期試験(50%)で評価する。 |
別途必要な経費 | 特になし。 |
その他特記事項 | ①主体的な取り組みを求める。 ②ノートをしっかり取る。 ③きちんと講義を聴く姿勢を身につける。 ④講義内容を自己の現実・問題と合わせてよく考える。 |
科目名(英語) | Buddhist Thought and Humanities 1(Buddha and Honen) |
使用言語 | 日本語 |