シラバス詳細

シラバスカテゴリー
科目コード
学年
開講期間
開始時限
修了時限
大学
科目名
単位数
曜日
履修登録時期

社会福祉援助技術総論

開設大学 名古屋市立大学
科目コード 240748
担当教員 樋澤 吉彦(人文社会学部教授)
学年配当 2年, 3年, 4年
単位数 4単位
曜日 水曜日
開講期間 通年
実施形式 対面
開講時間割1 1限 09:00 ~ 10:30
教室 滝子キャンパス1号館301教室
募集定員 5
募集時期 4月
開講期間
講義概要 社会福祉援助技術(相談援助技術/ソーシャルワーク)とは、様々な「生活上の問題」を抱えた個人、集団、あるいは地域社会を対象として、社会福祉固有の方法・技術を用いて、社会福祉サービスの提供等によりその解決を目指すとともに、その過程でクライエント自身の自律性・主体性を尊重し、クライエントの問題解決能力・社会的機能の向上を目指す一連の活動を指す。ソーシャルワーカーはその活動を担う専門家のことである。本講義は、社会福祉援助技術の目的、価値と倫理、構造と機能、共通基盤、歴史的展開過程、およびその体系(レパートリー)と展開過程の概観的な学びを通して、社会福祉援助技術の理解と専門援助職の視点の涵養を図ることを目的とする。本授業では、なぜこの社会にソーシャルワークという専門技術が必要とされているのか、ソーシャルワークを担う専門職はなぜ知識と技術だけではなく「価値」を有し考えなければならないのかという基本的問いを土台として、ソーシャルワークの概念定義の理解、ソーシャルワークの構成要素、専門性の条件、ソーシャルワークの史的展開、ソーシャルワークを遂行するうえで必要な理念、そしてソーシャルワーカーが対峙せざるを得ないジレンマについて、できるだけ演習などを通して理解に結びつける。

1. オリエンテーション(授業の進め方、評価方法の説明、学びの内容)
2. 相談援助専門職の役割と意義
3. ソーシャルワークの概念―国際ソーシャルワーカー連盟によるソーシャルワークの定義解説その1
4. ソーシャルワークの概念―国際ソーシャルワーカー連盟によるソーシャルワークの定義解説その2
5. ソーシャルワークの構成要素1 クライエントシステム
6. ソーシャルワークの構成要素2 ニーズその1
7. ソーシャルワークの構成要素3 ニーズその2
8. ソーシャルワークの構成要素4 ソーシャルワーカー・社会資源
9. ソーシャルワークの構成要素5 問題・援助関係
10. 相談援助における専門性1 専門職の成立条件
11. 相談援助における専門性2 専門的援助関係とコミュニケーション
12. 相談援助技術の発展経緯1 COS、セツルメント活動について
13. 相談援助技術の発展経緯2 リッチモンドらによる方法論確立の時期
14. 相談援助の発展経緯3 ケースワーク批判から再生へ
15. 相談援助の発展経緯4 日本におけるソーシャルワークの発展経緯と近年の動向
16. 前半定期試験の答え合わせと解説
17. 相談援助の理念1 個人的価値と専門職の価値
18. 相談援助の理念2 専門職倫理とは何か
19. 相談援助の理念3 権利擁護その1 権利擁護が必要とされる背景と定義
20. 相談援助の理念4 権利擁護その2 権利擁護を具現化する制度とソーシャルワーカーの役割
21. 相談援助の理念5 自己決定概念
22. 相談援助の理念6 ノーマライゼーションとソーシャルインクルージョン
23. 相談援助の理念7 エンパワメントとストレングス視点
24. 専門職倫理と倫理的ジレンマ1 専門職倫理の必要性
25. 専門職倫理と倫理的ジレンマ2 倫理綱領の意義と内容その1
26. 専門職倫理と倫理的ジレンマ3 倫理綱領の意義と内容その2
27. 専門職倫理と倫理的ジレンマ4 倫理的ジレンマの構造と解法プロセス
28. 相談援助技術の構成内容1 「総合的かつ包括的な相談援助」とは何か?
29. 相談援助技術の構成内容2 ソーシャルワークのレパートリー
30. 全体のまとめ

※なお、2回程度、外部の方をお呼びする「特別講義」を実施予定。その場合は上記内容を多少変更する。
テキスト・参考文献 テキストは特に定めず、そのつど配布する「穴埋め式レジュメ」を中心に展開される。
試験・評価方法 試験:100(前半15回終了後前半試験(50点)、後半15回終了後後半試験(50点))。くわえて平常点(出席状況・受講態度等)を反映させ、加減する。
別途必要な経費 無し。
その他特記事項 水曜日1限に設定されている、通年科目(1年間を通して計30回)です。30回通して出席可能場合のみ登録をしてください。
科目名(英語)
使用言語

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