西洋哲学史演習II
開設大学 | 名古屋大学 |
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科目コード | 240124 |
担当教員 | 岩田 直也(准教授) |
学年配当 | 3年, 4年 |
単位数 | 2単位 |
曜日 | 金曜 |
開講期間 | 秋学期 |
実施形式 | 対面 |
開講時間割1 | 3限,4限 13:00 ~ 16:15 |
教室 | 人文学共用館112 |
履修条件 | 古典ギリシア語初級文法を修得していること |
募集定員 | 5 |
募集時期 | 4月, 9月 |
開講期間 | 10/2~2/5 |
講義概要 | 本授業では、プラトン『テアイテトス』第一部後半(169d3-186e12)の原典を読みます。西洋古代哲学における原典を古典ギリシア語で読み解き、註釈や研究論文などの関連文献も参照しつつ、その内容について自らの見解を展開する能力を身に着けることをその目的とします。 『テアイテトス』は「知識とは何か?」という問題を扱う西洋哲学の歴史の古典中の古典です。中でも第一部は「知識は知覚である」という定義の批判的検討を中心に、プロタゴラスの相対主義論駁やプラトンの感覚知覚論など困難ですがスリリングな議論が多く展開されます。 授業は第一部の後半(169d3)から読み始め、毎回二コマで3~4ページ程度読み進める予定です。みなさんにはギリシア語から日本語に訳してもらいますが、古典ギリシア語初学者には短い割り当てとするなど配慮しますし、文法の解説なども詳しく行います。また、時間の許す限り哲学的な内容についての議論も行います。 第1回:ガイダンス(テキスト、参考文献、授業の進め方などの説明) 第2回~第15回:テキストの読解と内容の議論 |
テキスト・参考文献 | Duke, E.A. et al., Platonis Opera, vol. 1. Oxford Classical Texts, 1995. その他の詳細な参考文献は、初回授業の時に紹介します。 |
試験・評価方法 | 平常点を60%、学期末レポートを40%として評価し、100点満点中60点以上を合格とします。 平常点は、古典ギリシア語からの訳出(ただし初学者には配慮します)、哲学的議論への貢献度を総合的に評価します。 学期末レポートは、課題のテキストからの任意の問題について論述してもらい、その問題の内容および関連文献の理解度、論点の独自性、全体的な論述の明晰さおよび説得性を総合的に評価します。 |
別途必要な経費 | とくになし |
その他特記事項 | 授業を履修するためには、古典ギリシア語初級を修得しているか、その内容をある程度理解していることが必要です。 金曜(隔週) |
科目名(英語) | Seminar on the History of Occidental Philosophy II |
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