多文化共生社会論
開設大学 | 名古屋学院大学 |
---|---|
科目コード | 243525 |
担当教員 | 佐竹 眞明 |
学年配当 | 2年 |
単位数 | 2単位 |
曜日 | 月曜 |
開講期間 | 後期 |
実施形式 | 対面 |
開講時間割1 | 3限 13:00 ~ 14:30 |
教室 | 名古屋キャンパス(教室未定) |
履修条件 | 2年生以上 |
募集定員 | 若干名 |
募集時期 | 9月 |
開講期間 | 9/20~1/20 |
講義概要 | 1980年代後半から、日本で生活する外国人が増えてきた。不況や東日本大震災の影響で若干数は減った後、再び増加した。2019年度は人手不足解決のため、「特定技能」というビザを設け、外国人材の導入をはかった。2020 年度はコロナ禍の影響で、出入国が制限されたが、特定技能、技能実習生は入り続けた。2021年もコロナ過が続き、新規入国外国人は増えていない。しかし、コロナ禍前において、在留在日外国人の増加に伴い、日本社会は多文化社会となっていた。 そうした状況において、異なった文化的背景を持った人々の文化を尊重し、権利を保障し、共に生きるという「多文化共生」という理念・施策が重要になってきている。本講義においては、そうした多文化社会の現状、成立の歴史・背景を考える。そして、多文化共生を妨げる差別・偏見を取り除けるか、を考える。 授業の予定は概ね、次のとおりである。 まず、在日外国人の概況を統計を通じて把握する。中でも近年話題になった入管法改正(2019、2023)の背景、技能実習生制度の問題点を見る。次いで、在日コリアン、結婚移民ーフィリピン人、ハーフについて、取り上げ、在日外国人について、理解を深めていく。そして、多文化共生について、説明する。そして、どうしたら、多文化共生を妨げる差別・偏見をなくすことができるかを考える。 なお、時間があれば、院生に来てもらい、黒人差別・アジアンヘイトについて、話を伺う。 ※COC地域志向科目 1. ガイダンス イントロダクション 2. 技能実習生 3. 入管法の改正(2019, 2023)をめぐってー特定技能、ウィシュマさん事件 4. 日本で生活する外国籍者: 概要 統計 在留資格 5. 在日外国人の事例 1.在日コリアン ①歴史・現状 6. 同 ②ヘイト・スピーチを考える 7. 在日中国人 (中国人 お断りの店ーなぜそういうことをするのか、問いただす中国人) アジアンヘイト 8. 結婚移民ー在日フィリピン人 ①増えた背景: 出稼ぎ・国際結婚 9. ②山村結婚 徳島の事例 10. ③ 徳島の事例 続き 11. ハーフの生き方 1 12. ハーフの生き方 2 13. 多文化共生とは 背景 経緯 考え方 類似概念・・・人権 文化尊重 14. 多文化共生とは 黒人差別・アジアンヘイトとは(ゲスト) 15. 多文化共生社会 差別をなくすために 16. まとめ |
テキスト・参考文献 | 【参考書】 ・『国際結婚と多文化共生―多文化家族の支援に向けて』 佐竹眞明・金愛慶 明石書店 2017 ・『在日外国人と多文化共生』 佐竹眞明編著 明石書店 2011 ・『在日外国人』 田中宏 岩波書店 2013 ・『フィリピン―日本国際結婚:移住と多文化共生』 佐竹眞明・メアリーアンジェリン・ダアノイ めこん 2006 |
試験・評価方法 | 平常点30%、毎回、授業の後のミニッツ・ペーパーの提出70%。レポート、試験は行わない。 |
別途必要な経費 | 特になし |
その他特記事項 | 【学習到達目標】 ①受講生は日本における外国人の概況について、説明できる。 ②受講生は在日外国人に対する差別や人権の蹂躙について、説明できる。 ③受講生は多文化共生とは何かを理解し、その実現のため、何が必要か、説明できる。 【履修上の注意】 継続的に授業に参加すること。5回授業を欠席したら、授業を放棄したものとみなす。20分以上、遅刻したら、正当な理由がない限り、欠席とみなす。私語・途中退室禁止(トイレは除く)。授業中、携帯電話の使用は禁止。 【事前事後学習】 日ごろから在日外国人に関するニュース、新聞・雑誌記事を確認してほしい。 |
科目名(英語) | Studies on Multicultural Society |
使用言語 | 日本語 |