国際学
開設大学 | 名古屋大学 |
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科目コード | 240102 |
担当教員 | 関 能徳(准教授) |
学年配当 | 2年, 3年, 4年 |
単位数 | 2単位 |
曜日 | 金曜 |
開講期間 | 秋学期 |
実施形式 | 対面 |
開講時間割1 | 2限 10:30 ~ 12:00 |
教室 | 名古屋大学東山キャンパス全学教育棟本館S21 |
募集定員 | 5 |
募集時期 | 4月, 9月 |
開講期間 | 10/4~1/31 |
講義概要 | さまざまな国や地域で開発、経済成長、良い統治などの実現が目指される中、これらと同じかそれ以上に重要な課題として民主主義がしばしば挙げられます。その一方で、近年、発展途上国に限らず、先進国の中でも民主主義が「後退」している事例が確認されています。政府が行う政策の失敗、政治家の汚職やスキャンダル、投票率の低下などを目の当たりにし、民主主義が機能不全に陥っているのではないかという懸念を持つ人たちも増えています。 本授業では、まずグローバルな課題としての民主主義とその後退について、なぜそれが起きうるのか、どうすれば後退を防げるのか、そもそも民主主義はなぜ私たちにとって重要なのかについて検討します。11月に行われるアメリカ合衆国大統領選挙など、世界各国の選挙の動向についても考察します。学期の後半では、日本の民主主義について、特にその低い投票率について最新の研究成果をもとに理解を深めます。学生の皆さんが担い手でもある民主主義について、グローバル・ローカル両方の視点から考える力を養います。 1. 授業内容の説明、民主主義の定義 2. レビツキー&ジブラット(第1章)「致命的な同盟」 3. レビツキー&ジブラット(第2章)「アメリカの民主主義を守る門番」 4. レビツキー&ジブラット(第3章)「共和党による規範の放棄」 5. レビツキー&ジブラット(第4章)「民主主義を破壊する」 6. レビツキー&ジブラット(第5章)「民主主義のガードレール」 7. レビツキー&ジブラット(第6章)「アメリカ政治の不文律」 8. レビツキー&ジブラット(第7章)「崩れていく民主主義」 9. レビツキー&ジブラット(第8章)「トランプの一年目――独裁者の成績表」 10. レビツキー&ジブラット(第9章)「民主主義を護る」 11. 松林(第1章)「何が投票率を高めるのか?」 12. 松林(第4章)「投票啓蒙活動は投票率向上に効果的?」 13. 松林(第5章)「なぜ地方で投票率が高いのか?」 14. 松林(第7章)「女性議員が増えると投票率は上がる?」 15. 松林(第9章)「投票率が向上すると政治は変わる?」 |
テキスト・参考文献 | 【教科書】 ・スティーブン・レビツキー、ダニエル・ジブラット、2018年『民主主義の死に方―二極化する政治が招く独裁への道―』新潮社、ISBN: 978-4105070618 ・松林哲也、2023年『何が投票率を高めるのか』有斐閣、ISBN: 978-4641149472 【参考書】 必要に応じて授業中に指示します。 |
試験・評価方法 | ・リアクション・ペーパー(30%):毎回のリーディング課題について、授業開始前に疑問点や論点を提出する。 ・授業内での議論への積極的な参加(30%) ・毎回の授業で行ったディスカッションを振り返るレポート(40%) ・学期途中で履修の取りやめを希望する場合は、担当教員の許可を必要とします。 |
別途必要な経費 | |
その他特記事項 | リーディング課題をしっかりと読んだうえで授業に出席してください。受講者各自の関心に応じて、諸外国の民主主義や選挙についてのニュース報道もフォローしてください。 本授業では、クラス全体でのディスカッション、小グループに分かれてのディスカッションを主に行います。毎回の授業に十分な準備をして出席できるよう、一週間の予定を組んでください。 |
科目名(英語) | International Studies |
使用言語 |