電力システム工学
開設大学 | 愛知工業大学 |
---|---|
科目コード | 241301 |
担当教員 | 七原 俊也 |
学年配当 | 4年 |
単位数 | 2単位 |
曜日 | 火曜日 |
開講期間 | 前期 |
実施形式 | 対面 |
開講時間割1 | 3限 13:00 ~ 14:30 |
教室 | ER321 |
履修条件 | 特になし |
募集定員 | 若干名 |
募集時期 | 4月 |
開講期間 | 4/11~7/31 |
講義概要 | 電力システムは、現代社会の基盤をなす電気エネルギーを需要家に届ける機能を果たしている。電力システムは,生産(発電)、輸送(送電・変電)、工場、家庭等への配分(配電)を担う巨大なシステムであり、適正な電圧・周波数を有する電力を届けるよう,緻密に制御・運用されている。本講義では、この電力システムについて、基本的な構成、設備およびその制御方法について学習する。その際には,公益研究機関での研究経験を生かし,理論の応用にも触れつつ実践的教育を行う。 この講義内容を習得することで、学科DPの「3.エネルギー・電力、情報通信、計測制御、物性・材料の何れかの分野の専門的な知識」が身に付く。 1. 電力システムの概要(教科書1章1~3) 電力システムの全体像が理解できるようになる。 2. 三相交流と複素電力(教科書1章4,3章4) 三相交流と単相交流の違い,複素電力について理解できるようになる。 3. 送電線のモデル化(教科書2章1~3,3章1) 送配電線の等価回路を理解できるようになる。 4. 変圧器のモデル化(教科書2章4~5) 三相変圧器の特性について結線方式の違いを含み理解できるようになる。 5. 送電線での電圧降下(教科書3章1~2,4章1) フェーザ図をもとに,送電線路等での電圧変動を解析できるようになる。 6. 電力システムから見た同期発電機(教科書なし) 電力システムでの同期発電機の振る舞いについて理解できるようになる。 7. 単位法(教科書3章4) 単位法の考え方を理解し,それを用いた系統解析ができるようになる。 8. 第1回~第7回の復習と演習 9. 電力システムの送電電力(教科書4章2~3) 電力システムでの送電電力がどのように定まるかを理解できるようになる。 10. 無効電力と電圧調整(教科書4章3,5章3) 調相設備による無効電力の制御などにより,電力システムの電圧制御が行われていることを理解できるようになる。 11. 電力システムの保護(教科書7章1,9章1) 電力システムで事故を検出・除去するための保護リレー,遮断器の働きについて理解できるようになる。 12. 対称座標法(教科書7章2) 対称座標法の考え方を理解し,それを用いた故障計算をできるようになる。 13. 電力システムの故障計算(教科書7章3) 対称座標法を用い,電力システムの故障計算を行う方法を理解できるようになる。 14. 中性点接地(教科書7章4) 送電系統の中性点接地方式の概要を理解できるようになる。 15. 定期試験 なお上記にはICTを活用した授業を含む。 |
テキスト・参考文献 | 「電力システム工学 (新インターンユニバーシティ)」,大久保仁編著 ,オーム社 |
試験・評価方法 | 試験90%,小テストやレポートなどを10%とし評価する |
別途必要な経費 | 特になし |
その他特記事項 | 本講義は、電気回路、電気機器等の基礎知識を有していることを前提として行います。折に触れ、これら科目についても復習を行い、電気技術者としての総合力を身につけてほしいと思います。なお質問はいつでも受け付けるの,積極的に質問してほしい。 |
科目名(英語) | Electric Power System Engineering |
使用言語 |