住環境工学Ⅰ
開設大学 | 愛知工業大学 |
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科目コード | 241311 |
担当教員 | 佐野 泰之 |
学年配当 | 1年, 2年, 3年, 4年 |
単位数 | 2単位 |
曜日 | 金曜日 |
開講期間 | 後期 |
実施形式 | 対面 |
開講時間割1 | 3限 13:00 ~ 14:30 |
教室 | 1-501 |
履修条件 | 特になし |
募集定員 | 若干名 |
募集時期 | 9月 |
開講期間 | 9/25~2/3 |
講義概要 | 【概要】 建築環境学のうち、光環境と音・振動環境について説明する。前半7回で日射を含む光環境について講義し8回目にその理解度を問う中間試験を実施する。前半7回で音環境について講義をし、期末試験を実施する。 この科目では以下の学科DPのが身につく。 1.基礎知識・主体性:音・光環境の基礎知識。 2.専門知識・応用力:建築計画設計への応用事例、計算例を応用する。 5.先端技術・実践力:実際に計画し、予測計算等を行う。各分野の最終回(7回,15回)で最新の話題 企業(音響コンサルタント)としてコンサルタントの経験を活かし、騒音評価、設計予測、対策立案につながる実践的教育を行う。 【学習到達目標】 ・建築基準法の日影に関わる高さ規制を遵守。快適な光環境の提供ができるようになる。 ・省エネルギーを考えた照明計画ができる用になる。 ・騒音・振動など、環境に関わる不具合や苦情などの未然防止や、苦情に対応するための知識をつける。 ・快適な環境を創造するため考え方の習得し、設計に向けた計算が実際にできるようになる。 【実施形態】面接授業のみ実施(ただし、今後の社会情勢の変化により遠隔授業に変更する場合もある) 【計画】 1. 環境工学2全般の概説光、色、音、振動の表し方と特徴を理解する 予習は、住宅の住みやすさ、快適性に関し、建築技術者として何がなし得るか考えておくともに、 教科書の目次理解し、環境工学全般を把握しておくこと(120分) 復習は、授業で取り上げたこと以外で、ウエバーフィフナーの法則が成り立つ事象を探すとともに、 懐中電灯など身の回りの器具を使用して、環境の物理量の表し方を復習すること(120分) 2. 光の性質・視覚を理解し、光環境にかかわる物理量を理解する。 予習は、教科書P.111~P.147までの該当の部分を見ておくこと(120分) 復習は、授業で行った演習問題を再度解き、ノートを整理すること(120分) 3. 人口光源による環境(照明計画) 身の回りにある照明器具を観察すると共に、式4-1~式4-49を予習しておくこと(120分) 授業で行った演習問題を再度解くとともに、照明器具を観察し、メカニズムを図示すること(120分) 4. 太陽の動きと日射を理解できるようになる。 予習は、太陽の動きをイメージし教科書P.75~P.86,P.96~P.108を読んでおくこと(120分) 復習は、授業で行った演習問題と図3-7を自在に扱えるようにすること(120分) 5. 建物によりできる日陰(日影) 前回の太陽位置図の理解を基に、図3-13の日陰線図の理解し、図3-15の日陰線図が描けるようになる。 予習は、教科書P.86~P.96について目を通しておくこと(120分) 復習は演習問題解き、形状の異なる建物の日陰線図を書くこと(120分) 6. 自然採光(窓からの光を中心に)を設計に役立てられるようにする。 前回の応用問題を解いた後に、設計時に自然採光を考慮できるようにする。 予習は、前回の復習と兼ねる。 復習は、演習問題を解き、計算方法をまとめること(240分) 7. 光環境計画(光環境を考慮した設計のために)1回目~6回目の内容を設計に役立てられるようにする。 予習は、美術館など自然採光を取り入れた建物、商品のライトアップなどについて実際の建物を観察しておくこと(120分) 復習は、光環境の授業を総括しとりまとめ、中間テストに臨むようにすること(240分) 8. 中間試験 試験実施後に解説を行う。これをふまえ再度光環境について復習をすること(120分)。 9. 音・振動の感覚、心地よい音と望ましくない音(騒音) 聴覚、振動感覚を理解し音にかかわる物理量を理解し扱えるようになる。 予習は、P.267~P.281について目を通しておくこと(120分) 復習は、聴覚に関心をもって、身の回りの音を聴くこととともに、演習問題を解くこと(120分) 10. 騒音・振動の表し方(デシベル計算)と評価方法、デシベルの演算と共に、騒音の評価ができる用になること。 予習は、高校の数学「対数の計算」を復習しておくこと(120分) 復習は、点音源線音源の公式を自分で求め、演習問題を解くこと(120分) 11. 遮音、吸音、塀による回折遮音と吸音の違いを理解し、前川チャートによる回折減衰等が計算できるようになる。 予習は、教科書P.281~P.298を読んでおくこと(120分) 復習は、授業の内容をまとめ計算手順書を作成すること(120分) 12. 建設工事騒音・振動の予測と対策 前回の授業の内容を踏まえ、実際の騒音問題を想定した騒音対策について説く。 復習は演習問題を解き、計算手順書を作成すること(240分) 13. 建築物の遮音、床衝撃音を理解する 予習は、P298~P.319について目を通しておくこと(120分) 復習は、演習問題を解き、計算手順書を作成すること(120分) 14. 室内音場と屋外音場(オーデトリアム・長距離伝搬) 予習は、教科書P.281~P.291の空間の響きについて目を通しておくこと(120分) 復習は、授業の内容をとりまとめるとともに、残響時間にかかわる演習問題を解くこと(120分) 15. 期末試験 試験実施後に解説を行う。音環境全般について復習すること(240分) |
テキスト・参考文献 | 【教科書】最新建築環境工学:田中俊六他(井上出版)税抜3,000 【参考書】現代建築環境計画:小島武男、中村洋、比嘉俊太郎、成瀬治興他(オーム社) |
試験・評価方法 | 成績評価は、中間試験30%、期末試験30%、レポート・小テスト40%で判断する。 (中間試験、期末試験に学生便覧の判断基準を適用し、レポート・小テストの結果で点数を増減させる) 授業を数回欠席した者は、単位認定しない 小テストについては、正解率が低い場合などを解説する(必要に応じ土曜日に補習する)。 『環境工学2(2FA)』の単位取得済みの者については単位認定しない(同様な内容を含むため)。 |
別途必要な経費 | 特になし |
その他特記事項 | 【方法と特徴】 環境工学2と同じような内容を含む。双方の履修を希望する場合は、事前に相談すること(教職課程の学生)。 講義の始めに、学習する内容をどのように役立てるかを概説する。 実際に生じている課題(問題)を提示し、解決方法を考えながら、環境の知識を習得する。 講義終了時には小テストを実施し、理解度を問う。理解度が全般的に低い場合は、補足説明をする。 関数電卓を利用した演習を行う。計算図表を用いた設計にかかわる演習を行う。 中間試験については、解き方を解説する。理解度が低い者を対象とした補講を行うことがある。 【教員からのメッセージ】 建築環境学は、日常生活の身の周りに関わる事柄を取り扱う。まず、自分をとりまく環境に目を向け、意識して接することが大切である。授業の内容と、生活を結びつけて考えるためのレポートも課す。 建築士を目指ために必要な知識も含まれる。受験を考えている人は受講するように。 「分かったつもり」にならないように。実際使ってみて技術を身に付けよう。 |
科目名(英語) | Dwelling Environment Engineering 1 |
使用言語 |