工学倫理
開設大学 | 名古屋工業大学 |
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科目コード | 240331 |
担当教員 | 瀬口 昌久(工学研究科教授) |
学年配当 | 3年 |
単位数 | 2単位 |
曜日 | 金曜 |
開講期間 | 前期 |
実施形式 | オンライン |
開講時間割1 | 1限,2限 08:50 ~ 10:20 |
履修条件 | 「文部科学省戦略的大学連携支援事業」の連携校(愛知工業大学,大同大学)の受講希望者を優先して受け入れる。 |
募集定員 | 4名程度以下 |
募集時期 | 4月 |
開講期間 | 4/12~8/2 |
講義概要 | 【授業実施方法】オンライン 【授業の目的・達成目標】 (授業の目的) 技術者として的確な倫理的判断を下すことができるようになるために、技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および、技術者が社会に対して負っている責任を理解する。 (達成目標) 1. 「倫理規定」、「フェイルセーフ」、「事故の原因追求と責任追及」といったキーワードを理解し、説明ができる。 2. 技術に関わる事故や事故のケーススタディを通して、事故原因と事故の背景にある倫理的問題について多面的な視点から理解できる。 3. 技術に関わる事故を防止するために、論理的に考え、事故の予防策や改善策を考察できる。 4. 技術に関わる事件や事故のケーススタディのプレゼンテーションを行い、事故を防ぐためのコミュニケーション力を習得する。 【授業計画】 1. 工学倫理とは何か、この学が必要とされる社会的背景を理解する。 2. 工学倫理の必要性をスペースシャトル・チャレンジャー号爆発事故から学ぶ。 3. 工学倫理の必要性をスペースシャトル・コロンビア号事故から学ぶ。 到達目標1:工学倫理が必要とされる社会的背景を説明できる] 4. JCO臨界事故と福島原発事故を通して、リスク評価の問題を考える。 5. 石原産業フェロシルト問題を通して環境と技術倫理の問題を理解する。 6. 自動車の安全性の歴史に学ぶ 7. チャイルドシート問題について学ぶ [費用便益計算、製造物責任、コンプライアンスについて知識と理解をする] 8. ブレーキとアクセルペダルの踏み間違い事故を考える 9. 歩行者と自転車の安全性を考える 10. リコール隠し事件を考える 11. 技術にかかわる法律や法令の重要性に学ぶ 12. 倫理的ジレンマの対処法を学ぶ [線引き法、セブンステップガイド、倫理ホットラインなど倫理的問題の対処法が理解できる ] 13. 事例分析のプレゼンテーション(1) 14. 事例分析のプレゼンテーション(2) 15. 事例分析のプレゼンテーション(3) [事故のケーススタディを通して、倫理的な問題点について適切な意見を述べることができる] |
テキスト・参考文献 | 教科書:『はじめての工学倫理』(第4版)(齋藤了文・坂下浩司編)昭和堂 参考書:『技術者倫理の世界』(第三版)(藤本温編著)森北出版 |
試験・評価方法 | 毎回の小テストと課題が45%,プレゼンテーションが 55% |
別途必要な経費 | |
その他特記事項 | 事前学習:教科書や授業で紹介される文献を積極的に読むこと。新聞、テレビ、インターネットなどを通じて、技術に関わる問題や事故に関わるニュースに関心を広げること。(60分) 事後学習:毎回の授業で出される小テストへの解答や課題を必ず期限内に提出すること。提出課題以外にも、授業で説明される「フェイルセーフ」「フールプルーフ」「公益通報者保護法」などの考え方について、自分でさらに調べて理解を深めるようにつとめること。配布資料をもとに授業ノートを作成すること。(合計120分) 期末プレゼンテーション作成のための時間:15時間 |
科目名(英語) | Engineering Ethics |
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