言語学講義I
開設大学 | 名古屋大学 |
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科目コード | 240113 |
担当教員 | 宇都木 昭(教授) |
学年配当 | 2年, 3年, 4年 |
単位数 | 2単位 |
曜日 | 火曜 |
開講期間 | 秋学期 |
実施形式 | 対面 |
開講時間割1 | 2限 10:30 ~ 12:00 |
教室 | 全学教育棟北棟406 |
履修条件 | 調音音声学の基礎知識を有すること |
募集定員 | 5 |
募集時期 | 4月, 9月 |
開講期間 | 10/2~2/5 |
講義概要 | 【概要】 この授業では、韻律(prosody)が中心的なトピックになります。言語学・音声学において、韻律とは、音声の高さ、大きさ、長さに関する特徴のことを指します。韻律によって実現される現象には、アクセント、強勢、声調、イントネーションなどが含まれます。 なお、韻律以外にも、学期の後半では、学際分野としての「音声科学」における様々なトピックが扱われる予定です。 【内容】 この授業で扱われることになる主なトピックは以下の通りです。 ・音節とモーラ ・韻律(アクセント、強勢、声調、イントネーションなど) ・音声の変化と変異 ・聴覚と音声知覚 授業は講義を中心に、グループディスカッションをまじえた形式で行われます。受講生はディスカッションへの積極的な参加が求められます。 |
テキスト・参考文献 | 教科書は用いず、必要に応じて資料を配布します。 【参考文献】 1. 斎藤純男(2006)『日本語音声学入門』(改訂版)三省堂. 2. 松森晶子・新田哲夫・木部暢子・中井幸比古(2012)『日本語アクセント入門』三省堂. 3. 郡史郎(2020)『日本語のイントネーションーしくみと音読・朗読への応用』大修館書店. 4. 川原繁人 (2015) 『音とことばのふしぎな世界』岩波書店. 5. 川原繁人(2018)『ビジュアル音声学』三省堂. 6. P. ラディフォギッド(1999)『音声学概説』大修館書店. 7.P. Ladefoged & K. Johnson (2015) A course in phonetics, 7th edition. Stamford, CT: Cengage Learning. 8. R. ローレンス・G.J. ボーデン・K.S. ハリス 著、廣瀬肇 訳(2008)『新ことばの科学入門 第2版』医学書院. 9. L.J. Raphael, G.J. Borden, & K.S. Harris (2011) Speech Science Primer, 6th edition. Philadelphia: Lippincott Williams & Wilkins. 10. W.J. Hardcastle, J. Laver, & F.E. Gibbon (2010) The Handbook of Phonetic Sciences, 2nd edition. Chichester: Wiley-Blackwell.(Wiley Online Libraryから利用可能) 【参考ウェブサイト】 音声学の資料室(宇都木昭) https://utsugi-phonetics.com/ |
試験・評価方法 | 期末課題(50%)、発表(20%)、小テスト(20%)、討論への参加状況(10%)により評価します。 課題については、授業で扱った内容の正しい理解にもとづいていることを合格の基準とします。 60点以上を合格とします。 |
別途必要な経費 | |
その他特記事項 | 春学期開講の音声学講義を履修済であること。または、調音音声学の基礎知識を有していること。基礎が不十分な場合は履修前に参考文献1(斎藤 2006)を読んでおくこと。 授業時間内に扱いきれない内容について、動画やテキストのかたちで資料を配布しますので、よく学習してください。また、学期のはじめに期末課題について説明しますので、早い段階から少しずつ準備を進めてください。その他、授業で紹介される参考文献を自主的に読むことが推奨されます。 |
科目名(英語) | Lecture on Linguistics I |
使用言語 |