言語学演習V
開設大学 | 名古屋大学 |
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科目コード | 240114 |
担当教員 | 宇都木 昭(教授) |
学年配当 | 3年, 4年 |
単位数 | 2単位 |
曜日 | 水曜 |
開講期間 | 春学期 |
実施形式 | 対面 |
開講時間割1 | 2限 10:30 ~ 12:00 |
教室 | 全学教育棟北棟211 |
履修条件 | 調音音声学の基礎知識を有すること |
募集定員 | 5 |
募集時期 | 4月 |
開講期間 | 4/10~8/6 |
講義概要 | 【概要】 音声学(phonetics)は、言語の音声を研究する学問分野です。音声学の下位分野の一つに、音声の音響的特徴を分析する「音響音声学」(acoustic phonetics)という分野があります。こんにち、音響音声学的な分析においては、コンピュータ上のソフトウェアを用いることが一般的です。この授業では主に、Praatという音響分析ソフトウェアの操作方法を学びながら、同時に音響音声学の基礎を学んでいきます。 【内容】 授業は、講義・実習・発表から構成されます。実習においては、Praatを授業中に実際に操作します。発表においては、受講生は論文のレビューを行います。 この授業で予定されている主なトピックは以下の通りです。 ・音響音声学の基礎 ・デジタル信号処理の基礎 ・母音のフォルマント ・破裂音とVOT ・持続時間の測定とセグメンテーション ・アクセント・イントネーションと基本周波数(fo) ・ToBIによる韻律ラベリング ・スクリプトによる分析の自動化 |
テキスト・参考文献 | 教科書は用いず、必要に応じて資料を配布します。 <参考書> 1. 斎藤純男(2006)『日本語音声学入門』(改訂版)三省堂. 2. 川原繁人(2018)『ビジュアル音声学』三省堂. 3. P. ラディフォギッド(1999)『音声学概説』大修館書店. 4. K. Johnson (2011) Acoustic and Auditory Phonetics (3rd edition). Chichester: Wiley-Blackwell. 5. R. ローレンス・G.J. ボーデン・K.S. ハリス 著、廣瀬肇 訳(2008)『新ことばの科学入門 第2版』医学書院. 6. 北原真冬・田嶋圭一・田中邦佳(2017)『音声学を学ぶ人のためのPraat入門』ひつじ書房. <参考ウェブサイト> 1. Praat (P. Boersma & F. Weenink): http://www.fon.hum.uva.nl/praat/ 2. Praat入門(宇都木昭): https://sites.google.com/site/utsakr/Home/praat |
試験・評価方法 | 発表(30%)、討論への参加状況(20%)、レポート(50%)により評価します。 課題については、授業で扱った内容の正しい理解にもとづいていることを合格の基準とします。 60点以上を合格とします。 |
別途必要な経費 | |
その他特記事項 | 音声学講義を履修済であること。または、調音音声学の基礎知識を有していること。基礎が不十分な場合は履修前に参考文献1(斎藤 2006)を読んでおくこと。 毎回の授業の際、自分のコンピュータを必ず持参すること。 |
科目名(英語) | Seminar on Linguistics V |
使用言語 |