シラバス詳細

シラバスカテゴリー
科目コード
学年
開講期間
開始時限
修了時限
大学
科目名
単位数
曜日
履修登録時期

技術経営論

開設大学 愛知工業大学
科目コード 241314
担当教員 後藤 時政
学年配当 2年, 3年, 4年
単位数 2単位
曜日 火曜日
開講期間 後期
実施形式 対面
開講時間割1 1限 09:00 ~ 10:30
教室 自-別203
履修条件 特になし
募集定員 若干名
募集時期 9月
開講期間 9/25~2/3
講義概要 【概要】
技術経営(MOT;Management of Technology)の最大の目的は,技術・製品に関するマネジメントの視点から,製造企業における長期的な付加価値創造の最大化を実現することである。日本の製造業は,20世紀の後半に主要産業として国際的な競争力を高めていった。しかしながら,近年,新しい市場・競争環境の中で,きちんとした利益をあげるためには,ものづくりにも,高度に戦略的な考え方やマネジメントが必要になってきた。日本では,ものづくりをうまくマネジメントできる人材は少なくないが,それを企業経営に結びつけることができる人材はそれほど育っていない。
本講義において,学生は、製造業の経営学であるMOT(Management of Technology)を学習し,ものづくり立国日本で必要不可欠な製造企業でものづくりをうまくマネジメントできる人材となる。
なお、本講義を修得することで、学科DPの1、3、4の一部が身につく(詳細は経営学部経営学科DPを参照)。

【学習到達目標】
 本講義では、トヨタ生産方式(TPS)といった手法による原価低減活動などについては、重要であると思われるが、概念的な把握にとどめる。その代わり、商品のコモディティー化によってコスト競争に陥る原理や他社から見え難い組織能力による差別化の事例を学習することによって、ものづくり企業の経営者としてのマネジメント能力を身に付ける。
 現代の経営環境は情報化やグローバル化(分断)の状況、環境問題や人的資源の問題によって刻々と変わっているが、如何なる場合でも付加価値創造の最大化を掲げ、自社の最適な経営戦略を立てられる人材になることができる。

【実施形態】面接授業のみ実施(ただし、今後の社会情勢の変化により遠隔授業に変更する場合もある)

【計画】
1. イントロダクション(技術経営(MOT;Management of Tecnology)の全体像と講義の進め方などを説明)
【事前学習】テキスト11ページから18ページまで、序章を熟読する(2時間程度)、 【事後学習】テキストを用いて振り返る(2時間程度)
2. 製造企業の付加価値創造、MOTに関わる3つの不確実性について講義する。
【事前学習】テキスト20ページから32ページを熟読する(2時間程度)、 【事後学習】テキストを用いて振り返る(2時間程度)
3. 競争環境の不確実性に関する事例ビデオ見て、どうすれば、自社製品がデファクト・スタンダードになり得るか考察する。
【事前学習】Webなどにおいて、家庭用ビデオデッキの販売競争において、SONYではなく、JVCの製品がデファクト・スタンダードになった経緯を調べる(2時間程度)、 【事後学習】ビデオを観て、授業で討論した結果を基にレポートを作成する(2時間程度)
4. 付加価値創造における価値創造と価値獲得について講義する。
【事前学習】テキスト33ページから46ページを熟読する(2時間程度)、 【事後学習】テキストを用いて振り返る(2時間程度)
5. 価値獲得の基本、3C分析について講義する。
【事前学習】テキスト47ページから49ページを熟読する(2時間程度)、 【事後学習】テキストを用いて振り返る(2時間程度)
6. 価値獲得の困難性、モジュラー化が及ぼす日本の電気機器製造業の危機について講義する。
【事前学習】テキスト37ページから40ページおよび70ページから78ページを熟読する(2時間程度)、 【事後学習】テキストを用いて振り返る(2時間程度)
7. 製品アーキテクチャー、モジュラー型とインテグラル型の特徴について講義する。
【事前学習】テキスト78ページから89ページを熟読する(2時間程度)、 【事後学習】テキストを用いて振り返る(2時間程度)
8. コモディテー化とプラットフォーム戦略、オープン・クローズ戦略の関係性について講義する。
【事前学習】テキスト89ページから99ページを熟読する(2時間程度)、 【事9. 差別化の源泉における組織能力の役割について述べる。
【事前学習】テキスト50ページから56ページを熟読する(2時間程度)、 【事後学習】テキストを用いて振り返る(2時間程度)
10. コア技術、組織プロセス、事業システムの組織能力について講義する。
【事前学習】テキスト56ページから69ページを熟読する(2時間程度)、 【事後学習】テキストを用いて振り返る(2時間程度)
11. コア技術戦略、シャープ、その他企業の事例について講義する。
【事前学習】テキスト102ページから119ページを熟読する(2時間程度)、 【事後学習】テキストを用いて振り返る(2時間程度)
12. コア技術戦略における良い意味での「プロダクトアウト戦略」について講義する。
【事前学習】テキスト119ページから134ページを熟読する(2時間程度)、 【事後学習】テキストを用いて振り返る(2時間程度)
13. イノベーションの理論と本質について講義する。
【事前学習】テキスト150ページから173ページを熟読する(2時間程度)、 【事後学習】テキストを用いて振り返る(2時間程度)
14. 顧客価値創造の事業システム(キーエンスの例)ついて講義する。
【事前学習】テキスト244ページから267ページを熟読する(2時間程度)、 【事後学習】テキストを用いて振り返る(2時間程度)15. 期末試験とその解説を行う。
15. 期末試験とその解説を行う。
【事前学習】予習として講義の前にこれまでの学習内容に関する演習課題をまとめておく。(2時間程度)
【時語学習】復習として講義ノートや配布資料を参考に学習内容をまとめる。(2時間程度)
テキスト・参考文献 【教科書】『技術経営』原拓志/宮尾学(中央経済社)
【参考書】『価値づくり経営の論理』延岡健太郎(日本経済新聞出版社)
試験・評価方法 ほぼ毎回間提出される演習問題および定期試験による総合評価を行う。成績評価の配分は演習の取り組み20%、期末試験80%とし、総合60%以上を合格とする。欠席やレポート未提出は不合格の対象になる。
演習問題については、授業の最後に模範解答を提示する。
別途必要な経費 特になし
その他特記事項 【方法と特徴】
・パワーポイントを使用しながら、対話形式の講義を行う。
・学生は4人程度のグループに分けられ、授業中に課題を与えられる。
・与えられた課題をグループで討議し、準備された解答用紙に纏める。
・書記担当がまとめ、リーダが発表する。なお書記とリーダーは毎時間交代する。
・教員から模範解答が示される。
・最後に解答用紙を提出する。
※ただし、コロナ感染症蔓延時には、グループワークを取りやめ、個人ワークにて行う。

【教員からのメッセージ】
・出席は当たり前のことである。学習には予習・復習は必須なことで、予習・復習をしてこないとグループ・ディスカッションに参加できなくなるので、注意が必要である。
・この科目専用のノートを用意し、教科書とノートを持参し、質疑・応答・討論に積極的に参加すること。講義ノートに加え、予習・復習・自分やクラスメートの意見もノートすると良い。
科目名(英語) Management of Technology
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