福祉社会学Ⅰ
開設大学 | 中京大学 |
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科目コード | 242708 |
担当教員 | 大岡 頼光(現代社会学部教授) |
学年配当 | 2年, 3年, 4年 |
単位数 | 2単位 |
曜日 | 火曜 |
開講期間 | 秋学期 |
実施形式 | 対面 |
開講時間割1 | 3限 13:30 ~ 15:00 |
教室 | 豊田キャンパス |
履修条件 | 特になし |
募集定員 | 若干名 |
募集時期 | 4月, 9月 |
開講期間 | 9/23~1/20 |
講義概要 | 本講義の目的は、少子高齢化が進む日本を支えるため、どの家庭の子どもも可能性を最大限に伸ばし大学進学できる社会を構想することである。家族の教育費負担を当然とする「家族主義」のままでは、すべての子ども・若者の能力を伸ばせず、日本の将来はない。社会が徹底して教育費を負担するスウェーデンの分析を踏まえ、長期的視点から全教育段階の公的負担や運営方法を戦略的に変えれば、家族主義は変えうると主張するテキストの内容をまず理解する。その上で、批判的視点から自分の構想を作り、班や講義の仲間と議論しつつ、問題解決への具体的提案を練り上げる力を身につける。具体的な内容は以下のとおり(変更の可能性あり)。 1. 講義への招待:講義計画、評価方法等を説明する。 2. 序・家族主義の原因と対策:人生の初めから家族だけに任せない文化を創る 3. (1)教育費負担の現状:大学卒業までの教育費、親の収入による進学格差 4. 高等教育費負担の国際比較、生活給の崩壊 5. (2)制度が文化を創る:スウェーデンの大学での親負担主義の廃止 6. 親の資力調査の是非、高等教育の逆進性 7. (3)高等教育費の公的負担の根拠 8. 高等教育よりもまず就学前教育を充実 9. (4)子どもの貧困解消:普遍主義か選別主義か 10. 普遍主義には政府への信頼が必要 11. (5)就学前教育と政治への信頼:親協同組合保育所の意義 12. 保育・就学前教育の平等化、日本の問題点と改革の方向性 13. (6)保育・就学前教育の無償化 14. 終・家族主義を変える:就学援助と高校無償化などの改革 15. 総合討論:教育費負担制度をどう改革すべきかを討論 |
テキスト・参考文献 | 大岡頼光『教育を家族だけに任せない』勁草書房、その他は講義中に指示する。 |
試験・評価方法 | リアクションペーパー,試験成績等の総合点で評価する。 |
別途必要な経費 | なし |
その他特記事項 | 6名以内の班を作り、講義後半に班で議論をし、発表をしてもらう。 |
科目名(英語) | Sociology of Welfare I |
使用言語 |