日本国憲法
| 開設大学 | 名古屋市立大学 |
|---|---|
| 科目コード | 260702 |
| 担当教員 | 杉山 有沙(人文社会学部准教授) |
| 学年配当 | 1年, 2年, 3年, 4年 |
| 単位数 | 2単位 |
| 曜日 | 木曜 |
| 開講期間 | 後期 |
| 実施形式 | 対面 |
| 開講時間割1 | 1限 09:00 ~ 10:30 |
| 教室 | 滝子キャンパス2号館404教室 |
| 募集定員 | 5 |
| 募集時期 | 9月 |
| 開講期間 | 9/25~1/25 |
| 講義概要 | 憲法は「国のあり方を決める法規範」であり、「最高法規」です。これは、政府や裁判所の権力行使の正当性が憲法によって支えられ、私たちの生活に密着する法律は憲法の内容に適合的でなければならないということを意味します。このような憲法は、人権の領域と統治機構の領域というように、大きく2つの領域に分けることができます。この両者の関係は、目的としての人権保障と、それを実現する手段としての統治機構というように捉えることができます。つまり、政治や裁判は私たち一人ひとりの人権を守るためにあるということです。では、あなたは、現在の政治や裁判が、本当に私たちの人権を守るために機能していると思いますか? この授業では、日本国憲法に関する基礎知識・理論・判例を初学者向けに分かりやすく解説することを通じて、身の回りにある憲法問題について考えることができる能力を学生の皆さんが身につけることができようになることを目的・目標に開講します。※この授業は教科書に沿って進めます。各回に記載した章は、教科書の章番号を意味します。 1. イントロダクション:授業の進め方と憲法の基礎理論〔プロローグ〕 2. 一人ひとりを最大限尊重するために(個人の尊厳と基本的人権のスタイル)〔第1章〕 3. 学校にいる人の権利を考える(子どもの権利・教師の権利・私人間効力)〔第2章〕 4. 平等を保障するとはどういうことなのか(平等原則と平等権保障)〔第3章〕 5. 心の自由を考える(思想・良心・信教の自由)〔第4章〕 6. 悪口を言うのも自由なのか(表現の自由)〔第5章〕 7. 学問は生活のためのものなのか(学問の自由と教師の教育の自由)〔第6章〕 8. 一人ひとりにふさわしい教育を確保するために(教育を受ける権利)〔第7章〕 9. 自由を支える社会権を求めて(経済的自由権、生存権、労働権、労働基本権)〔第8章〕 10. もし警察に捕まってしまったら(刑事事件で保障される権利)〔第9章〕 11. 政治の主役は誰なのか(国民主権と参政権)〔第10章〕 12. 「全世界の国民」が平和に生きるために(平和主義)〔第11章〕 13. 教育を枠づける国の統治の仕組み(立法・行政・司法)〔第12章〕 14. 地方のこと、国のこと、世界を視野に考えること(地方自治・国民国家・世界市民)〔第13章〕 15. 憲法はどこから来たのか(憲法の思想と歴史)〔第14章〕 |
| テキスト・参考文献 | 西原博史・斎藤一久『教職課程のための憲法入門 第3版』(弘文堂、2024年)。 ※この教科書に沿って授業を進めます。〔この教科書は、教職課程を履修する学生や初学者のために、日本国憲法をわかりやすく説明しているところに特徴があります。〕 岡田順太・淡路智典・今井健太郎編著『判例キーポイント憲法』(成文堂、2020年)。 ※判例を解説する際に使用します。〔この判例集は、人権をめぐる重要な憲法判例について、図形を用いて解説しているところに特徴があります。〕 |
| 試験・評価方法 | 学修到達目標の達成度は、授業参加姿勢、受講姿勢を考慮のうえ、3回の小テストによって評価します。具体的に言えば、小テストを通じて、①日本国憲法の基礎理論を理解できているか、②社会に潜む政治や判決をめぐる問題を憲法学の観点から把握し、自らの見解を示すことができるかを確認します。 また、よくいただく質問ですが、通常の授業中に行う意見交換それ自体について評価の対象にしません。なぜなら、自分の意見を作る速度は人それぞれであり、そこに優劣はないからです。授業中の意見交換は、民主政に資する言論の自由市場(憲法21条)を保障するためのものであり、何より、皆さんがより授業に興味を持って取り組んでいただくためのものだと考えていただければと思います。 学務情報システム(LiveCampus U) を通じて3回の小テストを行います。この小テストは、第5回(第1回?第5回の内容)、第10回(第6回?第10回の内容)、第15回(第11回?第15回の内容)の講義終わりに公開します。(憲法の基礎知識を理解しているのかを確認することを目的にしていますので、内容はそこまで難しいものではありません。) なお、授業参加姿勢、受講姿勢に問題がある場合には減点対象とします。より具体的に言えば、出席率を確保するために授業の終了前に来ることが続いたり、授業中に過度に私語を繰り返したりする場合、減点対象にします。 |
| 別途必要な経費 | なし |
| その他特記事項 | 私たちの周りには多くの憲法問題があります。私たち一人ひとりの人権が適切に保障される社会のあり方を考えることは、とても大切です。ぜひ、ご家族や身近な方と憲法や国・地方公共団体について積極的に話してみてください。 もしかすると「自分が憲法問題を真面目に考えても意味がない」と思い、消極的になってしまう方もいるかもしれません。ですが、日本では民主主義を重要な価値だと捉えていることから明らかなように、社会が憲法適合的であり続けるためには、皆さんが主体的になって問題と向き合い続けることが不可欠です。特に、憲法問題の被害者の多くは人権侵害を受けた方々であり、彼らの問題を無視することの被害は甚大です。社会が「誰一人取り残さない」持続可能な場所となるよう、ご自身の視点を大切にしながら、ぜひ憲法問題を積極的に考えていきましょう。 |
| 科目名(英語) | |
| 使用言語 |
